プラークとバイオフィルムと歯石の違い
こんにちは!草加駅徒歩1分・マルイ7階にある
草加いすず歯科クリニックです
みなさんは
プラーク(歯垢)、バイオフィルム、歯石という
言葉を歯医者さんやネットやCM等で耳にした事が
あると思います。漠然とお口の環境に悪いものという
感覚はあると思いますが、それぞれがどう違うのか
あまりはっきりわからないと思います。
今日は少しこれらの違いについてお話ししたいと思います
プラーク
プラークとは(歯垢)のことで虫歯菌や歯周病菌をはじめとする微生物の固まりです。
黄白色を帯びた粘着性の物質でわずか1mgに数億から数兆もの細菌が潜んでいます。
プラークが増えると、細菌が増殖して虫歯や歯周病、
におい(口臭)などを招くことが分かっています。
食後8時間程度で生成されると言われているこのプラーク。
食べカスとはまったく別物ですが、細菌は食べカスに含まれる有機質を栄養源にして活発化します。
プラークは水や洗口剤でうがいをしたくらいでは落とせませんが、
歯磨きなどの物理的処置によって落とすことができます。
バイオフィルム
バイオフィルムも、歯周病菌などの微生物などの集合体です。
では「プラークとは何が違うの?」という話になりますが、
結論から言ってしまえば、バイオフィルムとプラークは同じものです。
プラークの構造がお風呂の排水溝やシンクの三角コーナーなどで見られる
ヌルヌルと同じ構造であることが、研究によって分かってきました。
ここで、このヌルヌルを指す言葉として登場してきたのが「バイオフィルム」です。
呼び方は違いますが同じものです。これらを取り除くには、
患者さんご自身による正しいブラッシングが欠かせません。
歯石
歯石は、歯に付着したプラークが唾液に含まれる
カルシウムやリン酸などと反応して石灰化し、
石のように硬くなって歯の表面にくっついたものです。
歯石は「死んだ細菌の固まり」であり、プラーク(バイオフィルム)のように
そのものが歯周病を引き起こす原因にはなりませんが、
歯石の表面はデコボコしているのでプラークが付着しやすい状態です。
そのため、歯石の上にプラークが付着して石灰化するとさらに大きな歯石となり、
歯茎の炎症をさらに招く結果となってしまいます。
このように、プラークが歯石になってしまうと歯磨きで取り除くのは不可能です。
歯科医院で機械によるクリーニングが必要になります。
食後8時間ほどでプラークが生成され、そのプラークは
約48時間で歯石になってしまうことが明らかになっています。
このことからも、歯周病の予防は「時間との勝負」
であることがお分かりいただけると思います。
ご自身のセルフケアによって毎日のプラーク・バイオフィルムの除去
そして歯科医院での歯石の除去をするだけで歯周病のリスクを大幅に
減らすことができます。
気軽に歯医者さんでクリーニングしてもらいましょう
草加いすず歯科クリニック